手洗いは、1日に何度も行う一番身近な衛生活動です。
コロナなどもあり、お子さんに「正しい手洗い方法を教えたい」とお考えのご両親も多いのではないでしょうか。
とはいえ、きれいに洗えているかは見分けにくいので、子どもにとっては理解しにくい活動でもあります。
また、年齢によって手洗い指導の方法も変わります。
この記事では、幼児期の手洗いの教え方について解説します。
正しい手洗いの方法
まずは、最終的に目指す「正しい手洗いの方法」を確認しておきましょう。
厚生労働省の資料です。
これは難しい…
この手順の洗い方ができるのは5歳以降でしょう。
年齢に合わせて「できる範囲で無理なく」手洗いができればよいと思います。
それでも
- よく泡立てる
- 5回ずつ洗う
は手洗いの分かりやすい目安として参考になります。
年齢別の手洗い指導
理解力と手の巧緻性(こうちせい)から年齢によってできる手洗い方法は変わります。
年齢別の手洗いの指導のポイントを確認しておきましょう。
0歳
自分で手洗いをすることはできない時期です。
手が汚れている時は、ご両親がきれいなタオルやお手拭きなどで丁寧に拭くようにします。
「手がきれいだと心地よい」と実感してもらうことが目的になります。
1歳
よく歩くようになる時期ですが、手を洗う姿勢が安定しないので、後ろから体を支えながら教えます。
洗面台は大人向けの高さになっているため、踏み台を用意します。
転倒しないように気を付けながら行うよ。
また、水量の加減も難しいのでご両親が調整してあげます。
2歳
2歳になると自分でやりたいと考える子も多くなります。
本人の気持ちを大切にし、多少できなかったとしても「できたこと」をたくさん褒めてあげます。
前向きな気持ちで手洗いができるようになることが目標です。
3歳以降
この時期から少しずつ正しい手洗いの方法を教えていきます。
手洗いを練習する時は「手順」を教えていきます。
- 石鹸を手に取る
- よく泡立てる
から始め、
しっかりと指を広げ、「手のひらと甲」「指の間」など、左右の手を入れ替えながら5回ずつ洗うように教えます。
洗う手順が習慣化されないうちは
「手のひら…手の甲…反対の手の甲…」と洗う場所と回数を教えます。
上で紹介した、「正しい手の洗い方」を印刷して貼っておくことも有効でしょう。
特に洗い残しの多い「親指」「指先」は洗い残しが多い場所なので、しっかり洗うようにします。
最近ではポンプタイプのハンドソープを使用しているご家庭が多と思います。
ポンプを押しながら、片方の手で泡をキャッチすることが難しい場合は、子どもの手を取って手伝ってあげます。
決まったタイミングで手洗いすることを繰り返し、手洗いの習慣を身につけましょう。
手洗いの練習
泡立てるのが苦手な場合は練習するのもよいですね。
手洗いの練習を2つ紹介します。
エア手洗い
左右の手が違う動きをするので、どのように手を動かしたらよいかわからない場合があります。
泡が手についていると手の動きがわかりにくくなり、ヌルヌルした感触で滑りやすくなります。
そんな時は、泡を付けずに手の動きを確認してみましょう。
ボール転がし
両手の手のひらでピンポン玉くらいの大きさのボールをコロコロ転がします。
石鹸を泡立てる動きの練習になります。
手洗いを教える上でのポイント
お子さんが手洗いを身につけるためのポイントを3つ紹介します。
手洗いを身につけるためのポイント
- 手洗いしやすい環境を作る
- 楽しく行う
- たくさん褒める
手洗いしやすい環境を作る
通常、家の洗面台は大人のサイズに合わせて作られています。
子どもが手洗いしようとしても、蛇口までの距離があるのでうまく洗えないこともあるでしょう。
- 踏み台を置く
- ハンドソープを届く位置に置く
- 袖をまくってあげる
- 冬場はぬるま湯で
など、手洗いしやすい環境を作ってあげるようにします。
自分の手を見ながら洗えるように踏み台は大切!
楽しく行う
手洗いは子どもにとっては「めんどくさい」と感じることが多いようです。
そのため、楽しく行えるように工夫します。
例えば、
- 手洗い歌・ダンスを取り入れる
- 上手にできたシールを貼る
- ご両親と一緒に競争しながら洗う
などが有効です。
たくさん褒める
子どもが手洗いできたら、たくさん褒めてあげるのは手洗い習慣を身につけるために大変有効な方法です。
子どもは親から褒められるのは嬉しいこと。
「えらいね」「上手にできたね」「すごいね」と褒めて子どものやる気を上げましょう。
まとめ
衛生面からもなるべく早く身につけたい「手洗い」。
- 正しい手洗い方法
- 年齢別の教え方のポイント
- 手洗いを教える上でのポイント
を紹介しました。
この記事を参考に、たくさん褒めながらお子さんの手洗いが身につけばうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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