【教え方】幼児期に身につけたい靴下の着脱
1歳半頃になると、衣服の着脱を自分でやりたがる子どもが増えてきます。
なかでも靴下は、自分の手元を見ながら取り組めるため、比較的挑戦しやすい動作のひとつです。
最初はうまくできなくても大丈夫。少しずつ成功体験を積み重ねることで、「自分でできた!」という自信につながります。
この記事では、幼児期の靴下の脱ぎ方・履き方の教え方をわかりやすく解説します。

始める前に知っておきたい3つのポイント
① 最後の動作から練習する
いきなりすべてを一人でやらせる必要はありません。まずは一番簡単な「最後の動作だけ」から始めましょう。
- 脱ぐ練習:かかとまで下げた状態から、最後に引き抜くだけ
- 履く練習:足首まで履かせた状態から、最後に引き上げるだけ
小さな成功体験を積み重ねることが、意欲につながります。
② 体操座りが安定してから始める

靴下の着脱は、座った姿勢で足元を見ながら両手を使う動作です。安定して座れること・足先まで手が届くことが前提になります。
体育座りが安定してから始めると、練習がスムーズです。
③ 毎回同じ手順で教える
練習は毎回同じ順番で行うことが大切です。繰り返すことで動作が身につき、自分から取り組めるようになります。
大人が毎回違うやり方で教えると、子どもが混乱してしまうので注意しましょう。
靴下を脱ぐ練習
一般的に、「脱ぐ」ほうが「履く」よりも簡単です。まずは脱ぐ練習から始めると成功しやすくなります。
座って脱ぐことから始めよう
立ったまま脱ぐには、片足でバランスを取りながら足元を操作するという難しい動作が必要です。
立って脱ぐ練習は5歳頃以降で十分。まずは安全に座った姿勢で練習しましょう。
裏返しにならない脱ぎ方を教える
履き口を持って一気に引き下げると、靴下が裏返しになりがちです。幼児期はそれを自分で直すのも難しいため、最初から裏返しになりにくい方法を教えておくのがおすすめです。
- 床に座る
- 履き口を両手で持つ
- かかとが出るところまでゆっくり下げる
- つま先部分を持って引き抜く
最初は大人がたくさん手伝ってOK。できた時はしっかり褒めてあげましょう。
脱いだ後の片付けも練習のうち
脱ぐことと同じくらい大切なのが、その後の片付けです。家では洗濯かごに入れる習慣を。
外出先では靴の中に入れておくと紛失防止にもなります。
靴下を履く練習
履く動作は脱ぐよりも難しいため、焦らず段階的に進めましょう。
練習しやすい靴下を選ぶ
最初はくるぶしソックスや伸縮性のある靴下がおすすめ。引き上げる距離が短く、成功体験を積みやすくなります。

靴下の「向き」を理解することが第一歩
履く動作で最も大切なのは「向きを正しく合わせること」です。つま先・履き口・かかとがどこにあるかを理解できると、自立への大きな一歩になります。
向きがわかりにくい場合は、甲の部分に柄のある靴下を選んだり、目印にワッペンをつけたりするのも効果的です。
履く時におすすめの姿勢
床に座り、履く方の膝を立て、反対の足は横に倒す姿勢が安定します。両手で靴下を操作しやすく、かかとの位置も合わせやすくなります。
4ステップで進める練習の流れ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| STEP 1 | 足首まで大人が履かせ、最後の引き上げだけ子どもが行う |
| STEP 2 | つま先を入れた状態まで準備し、残りを子どもが行う |
| STEP 3 | 子ども自身で履き口を広げ、つま先を入れる(最難関!) |
| STEP 4 | 向きを確認しながら最初から一人で挑戦する |
STEP 3でつま先がうまく入らない時は、大人が少し補助して「できた!」の体験を優先してあげましょう。
洗濯後のひと工夫で履きやすくなる

洗濯後は左右を重ねてたたんでおくのがおすすめ。子どもが両端を持つだけで準備完了になるため、向きを合わせやすくなります。
靴下の着脱は、たくさんの力を育てる練習
靴下の着脱は、単なる着替えの練習ではありません。取り組む中で、次のようなさまざまな力が育まれています。
- 両手を協調して使う力
- 指先の細かい操作
- 左右や向きの理解
- 自分の身体の感覚
- 手順を順番に実行する力
大切なのは「完璧に一人でできること」ではなく、自分で考えて挑戦し、できた経験を積み重ねること。それが身辺自立への確かな一歩になります。
まとめ
靴下の着脱は、幼児期の練習の中でも取り組みやすい活動です。まずは「脱ぐ」ことから始め、慣れてきたら「履く」練習へ進みましょう。
この3つを意識するだけで、子どもが意欲的に取り組みやすくなります。
- 最後の動作から始める
- 小さな成功体験を積み重ねる
- できたことをしっかり褒める
焦らず、お子さんのペースに合わせてゆっくり進めていきましょう。

