家庭で行う幼児教育について説明するよ!
そんなに早い時期から教育をする必要があるの?
幼児とは児童福祉法によれば「満1歳~小学校入学までの子ども」を指します。
『早い時期から教育を始めると子どもの負担になってしまうのではないか』
という疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
幼児教育は特別な学習を指すのではありません。
幼児教育とは、『子どもが生活するすべての場所において行われる教育』を指します。
例えば
- 幼稚園・保育園に通園すること
- カブトムシを探しに公園に行くこと
- 子どもと積み木で遊ぶこと
これらも、広い意味で幼児教育の範疇に入ります。
家庭は子どもが1番長い時間を過ごす場所です。
そのため、ご両親が幼児教育についての理解を深めることは非常に大切です。
このページではそんな幼児教育について、少し踏み込んで解説します。
- 国家資格:言語聴覚士(ST)免許保有
- 総合病院で働く小児ST
- お子さんの発達を支援する仕事をしている
早期教育と幼児教育との違い
名前が似ていること、未就学児を対象としていることなどの共通点から、しばしば「早期教育」と「幼児教育」は混同されることがあります。
2つの違いについて確認しておきましょう。
早期教育
早期教育は、英語や水泳など特定のスキルを身につけさせるために行う教育のことです。
一般的な開始時期よりも早い時期に始めるため「早期教育」と呼ばれます。
早期教育の代表的なものを以下に挙げました。
- 音楽
- 英語
- スポーツ
- 勉強(受験を念頭においたもの)
- アート
- 右脳教育
才能を伸ばすイメージだね。
子どものストレスにならないように注意が必要だよ。
幼児教育
一方、幼児教育は「幼児が生活するすべての場所において行われる教育」を総称したものです。
幼児教育が重視しているのは、『学習の基礎をつくること、あと伸びする力を培うこと』。
子どもの持つ「よさ」や「可能性」の芽を引き延ばすことが目的のため、小学校以降の教育と比較して「見えない教育」と言われることもあります。
幼児教育は、幼児期の発達に合わせた教育であり、知識の先取りや、特定のスキルを伸ばすための早期教育とは本質的に異なります。
「幼児教育」と「早期教育」は対立する考えとも言えるよ。
幼児教育の理解が大切な理由
「家庭で子どもの力を伸ばす」ために、ご両親が幼児教育について理解することは大切です。
なぜなら、子どもは家庭で過ごす時間がもっとも長いからです。
上で、幼児教育は「子どもが生活するすべての場所において行われる教育」と紹介しました。
改めて幼児が「生活する場所」を考えてみると、以下の3つに分けられます。
- 家庭
- 幼稚園・保育園
- 地域社会
この中で「家庭」はもっとも長い時間を過ごし、愛情やしつけなどを通じて子どもの成長の基礎となる、心身の基盤を形成する場所です。
おうちは子どもが1番成長していく場所だね。
ご両親が「幼児教育」について理解することで、お子さんの「よさ」や「可能性」の芽を伸ばすことにつながります。
「10の姿」から見る幼児教育の内容
「幼児期の終わりまでに育って欲しい『10の姿』」というものがあります。
これは、「幼稚園・保育園・認定こども園」が、小学校へスムーズに移行するために文部科学省・厚生労働省・内閣府が示した指針です。
園での方向性を示したものですが、家庭での幼児教育を考えるときに参考になります。
10の姿として以下が挙げられています。
- 健康な心と体
- 自立心
- 協同性
- 道徳・規範意識の芽生え
- 社会生活との関わり
- 思考力の芽生え
- 自然との関わり・生命尊重
- 数量や図形・文字等への関心・感覚
- 言葉による伝え合い
- 豊かな感性と表現
幼児教育というと「ひらがな練習、数の学習」といったことをイメージするかもしれませんが、身心の健康や自立心といったことまで含まれる幅広いものです。
これらのことを日々の生活の中で自然に育まれるように、環境を整えていくことが大切です。
家庭で行う幼児教育で大切なこと
家庭でお子さんの力を伸ばすために大切なことを確認しましょう。
- 両親の役割
- 学びは子どもが主役
- 子どもの発達に合わせる
1つずつ解説します。
両親の役割
幼児教育において両親は「教える人」ではなく、子どもが成長していく「環境を整える人」であり、タイミングよく「助言を与える人」です。
「正答」を子どもに教え込むのではなく、子どもが自分の頭で考えるようになることを大切にします。
両親の役割は学習に適した環境と雰囲気を作り出すこと!
学びは子どもが主役
幼児教育は子ども主体で行うことが大切です。
「知識」は親や先生によって教えられるものではなく、活動を通じて子ども自身が作り出すもの。
そのために、ご両親は以下の機会を作り出すことがよいと言われています。
- 自らすすんで物事を探索する機会
- 子どもが質問する機会
- 比較する機会
- 結果を予想する機会
子どもの発達に合わせる
子どもの「できること」は身につく順番があります。
早い・遅いはあれ、基本的に身につく「順番」はみな同じです。
幼児教育で大切なのは、発達を速めることではなく、その時に習得すべきことを十分に行うこと。
なぜなら、よく知っている「内容」は、新しいアイデアが思いつきやすく、その経験がより難しい知識の獲得につながるからです。
私くろねこも、「子どもの発達に合わせること」が1番大切だと思っているよ。
家庭で行う幼児教育の3つのアプローチ
家庭で取り組む幼児教育のアプローチを3つに分けて考えます。
- 生活の中での工夫
- 遊び
- 幼児教材
それぞれの特徴を確認しましょう。
生活の中での工夫
日常生活の中には、子どもが成長する機会が無数にあります。
例えば、
夜ごはんの準備場面
人数分のお皿と箸を並べるお手伝いは、数の対応づけの学習の機会になります。
コップにお茶を注ぐ場面
こぼれないように注ぐ時に、空間的推理力が育まれます。
また、失敗したとしても「何で拭けば水を吸うか」考えることが「モノの特徴」を知る機会になります。
このように、家庭では子どもが学ぶ機会が無数にあります。
遊び
遊びとは?
子ども自身が、「やりたい」と思って行う活動。自発的で自由。「遊ぶこと」自体が目的。
子どもの遊びは大きく以下の2つに分けられるでしょう。
- 物を使った遊び
- 人との関わりのある遊び
物を使った遊び
物を使った遊びでは、「モノ」についての知識を深めます。
積み木で遊ぶ中で『丸い積み木は転がる、四角い積み木は転がらない』ことを知る、といった具合です。
人との関わりのある遊び
「鬼ごっこ」のような人との関わりのある遊びは、相手がいることで「好奇心・協調性・自己主張・自己抑制・がんばる力」といった力が育ちます。
遊びは、子どもが自ら進んで行う学びだね。
幼児教材
当ブログでは「幼児教育を家庭で行う」場合に、幼児教材をおすすめしています。
幼児教材がよい理由は以下の通りです。
- 発達に合った内容になっている
- 子どもの興味を引くように作られている
発達に合った内容になっている
子どもの学びは発達に合ったものである必要があります。
幼児教材は、子どもの発達に合わせてデザインされているため、効果的に子どもの力を伸ばすことができます。
子どもの発達に合った学びを十分に行うことで、結果的に「あと伸び」につながります。
発達に合った学びは「幼児教育」で1番大切なことだったね。
子どもの興味を引くように作られている
幼児教材は、子どもの興味を持ち、楽しく学べるように作られています。
例えば、色やかわいいデザイン、子どもが好きなキャラクターなどです。
その他にも、科学的な好奇心が高まる5才には理科的実験をテーマにした教材が用意されるなど、子どもが自ら学ぶように工夫されています。
まとめ:家庭で子どもの力を伸ばそう!
この記事では、以下の4点について解説しました。
- 早期教育と幼児教育の違い
- 幼児教育の内容
- 家庭で行う幼児教育で大切なこと
- 家庭で行う幼児教育のアプローチ方法
お子さんの力を伸ばすためには、幼児教育について知ることが大切だと当ブログでは考えています。
中でも大切なのは「発達に合った学び」を用意すること。
子どもの発達に合った環境を用意するために、幼児教材は有効です。
当ブログでは、幼児教材のレビューをしているので参考にしてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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