この記事は〈こどもちゃれんじ〉の読み書き教材の「ねらい」についてより詳しく知りたい方に向けて少し専門的な内容となっています。
以下の内容について解説します。
①ひらがなの読み書き習得において大切な音韻意識について
②〈こどもちゃれんじ〉の音韻意識を高める教材について
音韻意識の芽生え
4歳台になると「く-る-ま」と1音ずつ区切って言ったり、「すいかの”す”!」と言ったり、言葉の音の構成について気づくようになります。
これらは音韻意識の発達によってみられる発言です。
音韻意識ってどんな力?
日本語の音のルール(50音)について分かることが音韻意識です。
また、「クルマ」という言葉が「ク」「ル」「マ」の3つの音に分けられることが「わかる」こと。
そして、はじめの音が「ク」、真ん中が「ル」、最後が「マ」の音であることが「わかる」ことも音韻意識の力でできることです。
音韻意識は「ひらがな」の読み書きで大切!
音韻意識の発達は「読み書き」の発達と関係があることが明らかになっています。
日本語は1つの音と1つのひらがなが対応しているため、50音の「どの音なのか」をしっかり認識できることが「読み書き」の習得に大切という訳です。
音韻意識が「ひらがなを読む」ことで大切な理由
「ひらがな」を読むためには文字と「対応する50音」を知っている必要があります。
日本語の50音が「わかる」ことが音韻意識に関係しており、ひらがなを読むためには音韻意識が大切ということになります。
音韻意識が「ひらがなを書く」ことで大切な理由
「くるま」という言葉を書くときは、「く」「る」「ま」という3つの音に分け、1文字ずつ順番に対応する「ひらがな」を書きます。
「くるま」を3つの音に分けること、1文字ずつ順番に書いていくことが音韻意識に関係しています。
このように「ひらがな」を読むこと、書くことともに音韻意識の力が大切です。
音韻意識がうまく育っていないと
音韻意識がうまく育っていない時にみられる例を2つ紹介します。
例1:『ぶどう』を『ぶどお』と書く。
例2:『ふうせん』を『ふせん』と書く。
音韻意識は4歳台から自然と身についていく力ですが、中には苦手なお子さんもいます。
また、「読み書き」の土台となるため、しっかり押さえておきたい力です。
音韻意識は話し言葉にも影響します。
となりのトトロの「めいちゃん」がトウモロコシのことを「とうもころし」と言うシーンがあります。
これは「トウモロコシ」の音の順番が違うことが原因ですね。
めいちゃんは4歳という設定なので、ちょうど音韻意識が育ってくる時期です。
4歳児の特徴をとらえたジブリのうまい演出だと感じます。
こういった言い間違いは言い慣れていない言葉、長い言葉でみられやすいです。
こどもちゃれんじの音韻意識の教材
こどもちゃれんじほっぷにある音韻意識の教材を紹介します。
名前を言いながら手をたたこう
言葉を日本語の音韻ルールに従って、言葉がいくつの音でできているか確認する教材です。
語頭の音で分ける
言葉のはじめの音に注目する教材です。
ひらがなが書かれていることがヒントになりますね。
デジタルワーク
こちらも言葉のはじめの音に注目する教材です。
ひらがなかずパソコン
言葉を分解してはじめの音に注目する教材です。
「音」と「ひらがな」をマッチングする力を育む遊びにもなっていますよ。
〈こどもちゃれんじ〉ではエディトイ、紙の教材、アプリなどで遊びながら読み書きのお勉強ができます。
単純に読んだり、書いたりするだけでなく、「読み書き」に必要な土台から身につくように設計されていることがわかります。
まとめ
「読み書き」の教材を「音韻意識」という視点から紹介しました。
〈こどもちゃれんじ〉は発達に合わせた教材を提供していることが売りですが、内容をみると「読み書き」の基礎から順番に習得できるように設計されていることがわかります。
そして、〈こどもちゃれんじ〉の教材で「ひらがなの読み書き」を身につけるお子さんは多くいます。
〈こどもちゃれんじ〉の教材を使って「読み書き」を学んでみてはどうでしょうか。
コメント