【言語聴覚士レビュー】Z会幼児コース年長の効果は?受講して感じたメリットと注意点

Z会って実際どうなんだろう?
年長になると、小学校入学が少しずつ近づいてきます。
「ひらがなはどこまでできればいいの?」
「学習習慣もつけておきたい」
そんな思いから通信教材を検討するご家庭も多いのではないでしょうか。
わが家では長男が年少から年長までの3年間、Z会幼児コースを受講しました。
年長の1年間で特に感じたのは、学習面の成長だけでなく、自分で考えて行動する力や、自分の経験を言葉で伝える力が伸びたことです。
一方で、体験教材には保護者のサポートが必要なため、どの家庭にも合う教材というわけではありません。
この記事では実際の受講経験をもとに、
- Z会幼児コース年長で感じた効果
- 受講前に知っておきたい注意点
- 難易度や他教材との違い
を詳しく紹介します。
言語聴覚士として子どもの発達支援に関わる立場から感じたことも交えながらお伝えしますので、教材選びの参考になればうれしいです。
Profile
当サイト運営者「黒猫」の同僚。総合病院で働く言語聴覚士。
男の子・女の子を子育て中。

Z会幼児コース年長はどんな教材?
Z会幼児コース年長は、「考える力」と「体験する力」を大切にした通信教材です。
紙のワークだけでなく、料理や工作、自然観察などの体験活動を通して、小学校入学後にも役立つ力を育てていきます。

幼児向け通信教材というと、キャラクターやタブレット学習をイメージする方も多いかもしれません。
その点、Z会は紙教材が中心です。
派手な演出は少ないものの、「なぜそうなるのかな?」「どうしたらいいかな?」と考える経験を大切にしているのが特徴です。
体験型教材「ぺあぜっと」

Z会最大の特徴が、毎月届く体験教材「ぺあぜっと」です。
内容は、「料理」「工作」「自然観察」「実験」などさまざま。
実際に体験しながら学ぶことで、知識だけでは得られない気づきや発見につながります。

例えば年長では、骨のあるうちわと骨のないうちわを作り、風の強さの違いを比べる活動がありました。
長男は何度もあおぎ比べながら、「骨がある方が風は強いね」と気づいたり、「もう1回やってみる」と試したりしながら夢中になって取り組んでいました。
答えを教わるのではなく、自分で試して確かめる経験ができるのが大きな魅力だと感じています。

わが家では毎月ぺあぜっとが届くのを楽しみにしていました。
ワーク教材「かんがえるちからワーク」

ワークでは、「ひらがな」「カタカナ」「数」「図形」「ことば」「生活常識」などを幅広く学びます。
特徴は、単なる反復練習ではないことです。
例えば、「どちらがよいかな?」と考えたり、「なぜそう考えたのか」を説明したりする問題も多く、自分なりに考える経験を積めます。

年長になると、小学校を意識した問題も少しずつ増えてきます。
ただし難しい先取り学習ではなく、楽しみながら基礎力を身につけられる内容でした。
提出課題とデジタル教材

Z会では毎月、「ぺあぜっとシート」「ワークシート」と呼ばれる提出課題があります。
体験したことや学んだことを振り返る内容になっており、長男も先生からのコメントを毎月楽しみにしていました。
また、思考力を育てるデジタル教材や英語教材も利用できます。

学習の中心は紙教材ですが、デジタル教材が補助的に使えるため、紙とデジタルのバランスがよいと感じました。

Z会幼児コース年長で感じた3つの効果
1年間続ける中で、特に成長を感じたことが3つありました。
- 自分の経験を順序立てて話せるようになった
- 学習習慣が身についた
- 責任をもってやり遂げる力が育った
それぞれ紹介します。
自分の経験を順序立てて話せるようになった

年長で最も成長を感じたのは、自分の経験を言葉で伝える力です。
Z会では体験教材に取り組んだあと、提出課題で活動を振り返る機会があります。
わが家では「骨のある生き物」がテーマの回が印象に残っています。
アジの塩焼きを食べながら骨を観察し、その後の提出課題で体験したことをまとめました。

その際、「何をしたのか」「どこでやったのか」「どう思ったのか」を親子で話しながら整理しました。
最初は出来事を一部分だけ話すことが多かったのですが、、次第に「お父さんと一緒に魚を食べて骨を見た」「背骨が一番大きかった」というように、体験したことを順番に説明できるようになりました。
私としても、自分の経験を順序立てて話す力はとても大切だと感じています。
体験を振り返り、相手に伝わるように説明する経験は、将来の作文や読解力にもつながるからです。
Z会は知識だけでなく、「体験を言葉にする機会」が多い教材だと感じました。
学習習慣が身についた

小学校入学前に身につけておきたかったのが学習習慣です。
かんがえるちからワークは1ページごとの負担が大きくなく、毎日少しずつ進められます。
わが家では夕食の準備中に取り組むことが習慣になっていました。
長男の場合、1ページは数分で終わることも多く、「もう終わった!」と嬉しそうに見せに来ることもありました。
無理のない量だったからこそ、「机に向かうこと」が自然に習慣になったのだと思います。
小学校入学後も家庭学習にスムーズに移行できたため、年長のうちに学習習慣を作れたのは大きかったと感じています。
責任をもってやり遂げる力が育った

ぺあぜっとでは毎月料理活動があります。
わが家では材料の買い物も長男に任せるようにしていました。
- 「今日はこれを買う」
- 「お金は足りるかな」
と考えながら買い物をする経験は、学習とはまた違った学びになったと思います。
買い物を任せるうちに、「これはもう買ったよ」「次はこれが必要だね」と、自分から確認しながら進める姿が増えていきました。
最後まで自分の役割をやり遂げようとする様子も見られるようになり、責任感の育ちを感じました。
体験教材は知識を学ぶだけでなく、生活の中で必要な力を育てる機会にもなったと感じています。
受講前に知っておきたい注意点
満足度は高かったものの、気になる点もありました。
- 親のサポートが必要
- タブレット学習が好きな子には物足りないこともある
親のサポートが必要
最も感じた注意点は、保護者の関わりが比較的多いことです。
ぺあぜっとでは、
- 材料の準備
- 活動のサポート
- 気づきを言葉にする手助け
などが必要になります。
忙しい時期は少し負担に感じることもありました。ただ、その時間が親子の会話につながったのも事実です。

受講前に知っておいてほしい一番のポイントです。
タブレット学習が好きな子には物足りないこともある
Z会は紙教材中心のため、タブレット教材のようなゲーム性はあまりありません。
そのため、「楽しく遊びながら学びたい」というタイプの子には物足りなく感じることもあります。
一方で、落ち着いて学習に取り組みたい家庭には大きな魅力になると思います。
Z会幼児コース年長の難易度
「Z会は難しい」と聞くことがあります。実際に受講して感じたのは、
- ひらがなの読み書き
- カタカナの読み
- 数の理解
- 時計の読み方
などの基礎学習については、年長児として標準的な内容が中心だということです。
長男も大きくつまずくことはなく、無理なく取り組めていました。
一方で、Z会らしいと感じたのは思考力を使う問題の多さです。例えば、
- 条件を整理して考える問題
- 絵や図を見比べる問題
- 理由を説明する問題
などが定期的に出てきます。
長男も基礎問題はスムーズに進めていましたが、思考力問題では少し手が止まることがありました。

ただ、「難しすぎて解けない」というよりは、「どう考えればいいかな?」と親子で話しながら取り組める内容がほとんどでした。
Z会が「難しい」と言われるのは、ひらがなや数のレベルが高いからではなく、自分で考える場面が多いからだと感じています。
そのため、簡単な反復練習だけでは物足りない子や、考える力を伸ばしたい家庭にはちょうどよい難易度だと思います。
よくある質問
- 子どもだけで取り組めますか?
-
『かんがえるちからワーク』は、問題の形式に慣れてくれば、一人で進められることが多いです。
わが家の長男も、年長になる頃にはワークの大半を一人で取り組めるようになっていました。
ただし、思考力を使う問題では、「どう考えたの?」と声をかけたり、一緒に考えたりする場面もありました。
また、体験教材の『ぺあぜっと』は、料理や工作、観察活動などを親子で取り組むことを前提に作られています。
材料の準備や活動中のサポートが必要になるため、基本的には保護者と一緒に進める教材と考えておくとよいでしょう。
- 小学校入学準備になりますか?
-
はい、小学校入学準備になる教材だと感じています。
ひらがなの読み書きや数などの基礎学習に加え、学習習慣や考える力も育てやすいからです。
わが家でも、自分の考えを言葉で伝える場面が増えたほか、毎日机に向かう習慣が身につきました。
知識だけでなく、「自分で考えて学ぶ姿勢」を育てたい家庭にも向いていると思います。
- 毎日どのくらい時間がかかりますか?
-
公式の目安は、ワーク教材が1日5~10分程度、体験教材は1回15~50分程度です。
わが家の場合、ワークは5分ほどで終わることが多く、無理なく続けられました。
体験教材は内容によって時間が異なりますが、休日に親子で取り組むことが多かったです。
まとめ
わが家では年長の1年間で、
「知識が増えたこと」以上に、「自分で考える力」「経験を言葉で伝える力」「学習習慣」が育ったことを大きな成長だと感じています。
正直に言うと、ぺあぜっとの準備は手間がかかります。
しかし、その時間が親子の会話につながり、「なぜだろう?」を一緒に考える貴重な機会にもなりました。
- 考える力を育てたい
- 学習習慣を身につけたい
- 自分の考えを伝える力も育てたい
そんな家庭には、おすすめできる教材です。
まずはお試し教材で、お子さんとの相性や難易度を確認してみてください。


