幼児のうがいの教え方|ブクブク・ガラガラを段階的に身につける練習ステップ
毎日の手洗い・うがいの習慣。手洗いはできるようになってきたけれど、うがいはなかなかうまくいかない……。水をゴクッと飲んでしまったり、嫌がったりと、悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。
実はうがいは、口・舌・頬・喉など複数の部位を同時に動かす複雑な動作です。
この記事では、そんなうがいを幼児が無理なく身につけられるよう、ブクブクうがいからガラガラうがいまでを細かいステップに分けて丁寧に解説します。
うがいはいつから?始め時と難しい理由
うがいを始める明確な年齢の決まりはありませんが、一般的には2〜3歳ごろが練習を始めやすい時期といわれています。以下のようなことができるようになってきたら、始めるサインと考えてよいでしょう。
- 口に水を含んで、少しの間キープできる
- 「ペッ」と吐き出すことができる
- 大人のマネが好きになってきた
うがいの難しさと2種類の練習法
うがいには大きく2種類あります。
- ブクブクうがい:口に水を含み、頬を動かして口の中をすすぐ
- ガラガラうがい:上を向いて、喉の奥をすすぐ

ガラガラうがいは「上を向く」「口の中に水をためる」「息を吐く」という動作を同時に行う必要があり、難易度が高めです。さらに口の中の動きは目で見て確認できないため、子どもにとって感覚をつかむのが難しいという側面もあります。
だからこそまずはブクブクうがいから練習を始め、慣れてきたらガラガラうがいへとステップアップしていくことが大切です。
ブクブクうがいの練習ステップ
まずは口の中に水を含んで動かす「ブクブクうがい」から練習します。喉まで使うガラガラうがいよりも動作がシンプルで、幼児でも取り組みやすいのが特徴です。
Step 1 空気で頬を膨らませる

水を使う前に、まず口の動きそのものに慣れることから始めます。
- 頬をふくらませる
- へこませる
- 両方の頬を同時に動かす
といった遊びを通じて、口の中に空気をためる感覚を身につけましょう。鏡を使うと自分の動きが確認できて分かりやすくなります。
Step 2 口から水を出す
まずは「水を飲み込まずに口から出す」練習です。口を開けたままスプーンで少量の水を入れ、そのまま口から出します。この段階では、口を閉じたり頬を動かしたりする必要はありません。
Step 3 短時間だけ口を閉じる
水を口から出せるようになったら、次は口の中に水をためる練習です。引き続きスプーンを使って少量の水で練習します。
- 水を口に入れる
- 一瞬だけ口を閉じる
- すぐに吐き出す
を繰り返します。慣れてきたら「1、2、3……」と少しずつ口を閉じる時間を長くしていきましょう。「お口の中でお水を待たせてみよう」など、遊び感覚の声かけも効果的です。
Step 4 少量の水で頬を動かす
少量の水を口に含み、
- 頬をふくらませる(頬に水を含ませる)
- 頬から水を軽く押し出す
練習をします。最初はブクブク音が出なくても問題ありません。親の頬に手を当ててもらい、ブクブクしている感覚を伝えるのも効果的です。
Step 5 コップから適量の水で行う
最後に実際のうがいの形に近づけます。ポイントは水の量です。多すぎると飲み込んでしまいやすく、頬も動かしにくくなるため、口いっぱいに入れないようにします。保護者が手本を見せると分かりやすくなります。
ガラガラうがいの練習ステップ
ブクブクうがいに慣れたら、喉の奥をすすぐ「ガラガラうがい」に挑戦します。上を向きながら息を吐くという動作が加わるため、ブクブクうがいよりもやや難易度が上がります。
Step 1 上を向いて「かー」と声を出す練習

まずは水を使わずに練習します。上を向いた状態で「かー」と声を出してみましょう。「かー」は舌の奥が下がることで喉の奥とお口の天井に閉鎖が作られ、ガラガラうがいの動作につながりやすい音です。
上を向く角度は真上ではなく、斜め45度ほどで十分です。真上を向きすぎると首に力が入りやすく、水も飲み込んでしまいやすくなります。
Step 2 水を含んで上を向き、「かー」と声を出す
ここから水を使います。少量の水を口に含み、斜め45度ほど上を向いて「かー」と短く声を出してみましょう。この段階で小さな音が出れば十分成功です。まだきれいなガラガラ音が出なくても問題ありません。
Step 3 ガラガラ音を出して時間を延ばす
音が出せるようになったら、少しずつ続ける時間を延ばしていきます。保護者が「1、2、3……」と数えながら練習しましょう。最初から長く続けようとせず、短い音が出るだけで十分です。
Step 4 適量の水で行う
最後に実際のうがいの形に近づけます。水が多すぎると飲み込んでしまいやすく、息も出しにくくなるため、最初は少量から始め、自分にとってちょうどよい量を確認していきましょう。保護者が手本を見せると分かりやすくなります。
楽しく続けるためのコツ
親が手本を見せる
子どもは大人のまねが大好きです。「一緒にやろう」と親も隣でうがいをする姿を見せることで、自然と興味を持って取り組むようになります。
鏡を使って動きを確認する
口の中の動きは自分では見えません。鏡を見ながら練習することで、頬が膨らんでいるか、口が閉じられているかを確認でき、正しい動きを身につけやすくなります。
ポジティブな声かけを心がける
できたときは「上手にできたね!」と具体的にほめましょう。シールを貼るカレンダーを作るなど、達成感を見える形にするのも効果的です。練習が長くなると集中力が続かないため、1回の練習は短く切り上げ、毎日少しずつ続けることを意識しましょう。
まとめ
幼児へのうがいの教え方のポイントは、次の3つに集約されます。
- 焦らず、子どものペースで進める
- ブクブクうがいから始めて、段階を踏んでステップアップする
- 楽しい雰囲気を大切にして、できたことをしっかりほめる
うがいは一度にマスターしなくて大丈夫です。毎日の積み重ねの中で、少しずつ上手になっていくものです。親子で楽しみながら、長く続けられる習慣として育てていきましょう。


