日本語の文字の基礎となる「ひらがな」を書くためにはいくつかのスキルが必要です。
そのスキルとは以下の3つです。
ひらがなを教科学習として学ぶのは、本来小学校からですが、早期教育の影響で小学校入学までに名前が書ける程度にと指導されることが増えています。
ひらがなを書くために必要な3つのスキルについて、それぞれの意味や重要性、向上するための具体的な方法を詳しく解説します。
向上するための具体的な方法では、幼児期でも日常的に取り入れやすい内容を選びました。
この3つのスキルを知って、お子さんの学びをサポートする上での参考にしてもらえるとうれしいです。
はじめに
読める文字しか書けない
ひらがなを書くためには、まず「ひらがな」を読めるようになる必要があります。
なぜなら
「読む」よりも「書く」方が難しいからです。
「読む力」を土台に、「書く力」が育まれます。
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読める文字しか書けないよ。
今回紹介している3つのスキル
- 文字イメージの記憶
- 空間認識力
- 運筆力
のうち「文字イメージの記憶」は、読めるようになった後にできるようになるスキルです。
逆に「空間認識力」「運筆力」は読める前から少しずつ育みたいスキルです。
読む練習の始め方は下記の記事を参考にしてくださいね。
![](https://kuroneko-mikeneko.com/wp-content/uploads/2023/02/eyecatch-read-skills-300x169.jpg)
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スキル①文字イメージの記憶
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「文字イメージの記憶」とは?
文字イメージの記憶とは、その文字の形が思い出せるようになることです。
「文字イメージの記憶」がひらがなを書く上で重要な理由とは?
ひらがなを書くとは、
文字を思い出して
紙に書く
という行為です。
この「文字を思い出す」ために必要なのが「文字イメージの記憶」です。
文字イメージの記憶を育む方法
文字イメージの記憶を育む方法として、一般的に行われている練習方法が「何度も繰り返し書くこと」。
紙に繰り返し書くことが1番効果的ですが、今回は違う方法を紹介します。
「文字イメージの記憶」は、いつもと違う方法で書く、触覚などを用いることで記憶しやすくなります。
砂に書く
砂に指を使って書くと、鉛筆と紙で書くときよりも触覚情報が際立ちます。
この感覚が「文字イメージの定着」に有効です。
お風呂の曇ったガラスに書くことも自宅で手軽にできるのでおすすめです。
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いつもと違う感覚が覚えるために有効。
背中に書いた文字当てゲーム
ご両親がお子さんの背中に文字を書いて、書かれた文字をあてるというゲームです。
お子さんが50音表を持って、書かれた文字を指さすという方法でもよいです。
背中の触覚情報と50音表の視覚情報を一致させることで、文字イメージの定着が図られます。
これは、お子さんが大好きなので1番おすすめ。
多くの子さんが「私も書きたい」と言うと思いますので、交代でやってみましょう。
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「書きたい」という気持ちも高まるよ!
似ているもの探し
「く」という文字は「ブーメランに似ている」というイメージを持つことで覚えやすくなります。
「い」と「こ」は向きが違うけど似ているという、似ている文字探しもよいです。
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子どもにとって覚えやすいイメージをもつことで定着する!
カラフルに書く
いつもと違う色で書くことで文字イメージが定着しやすくなります。
一画ずつ違う色で書くとより記憶に定着しやすくなります。
クレヨンやクレパスといった、鉛筆と書き味が違う筆記具を使うこともおすすめです。
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準備が大変だけど、絵具もおすすめ!
スキル②空間認識力
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「空間認識力」とは?
空間認識力は、空間的な情報を正確に認識し、処理する力のことです。
ひらがなを書く上で大切なのは、立体的な形状を把握する力よりも、平面に書かれた文字のバランス、傾き、配置などの認識です。
「空間認識力」がひらがなを書く上で重要な理由とは?
空間認識力は、ひらがなを書く上で大切なスキルです。
ひらがなを書くためには、ひらがなの形や文字の大きさを正しく紙の上に配置する必要があります。
そのために重要になるスキルです。
空間認識力が未熟だと、文字のバランスが崩れたり、文字がだんだん小さくなっていったりします。
「空間認識力」を育む方法
幼児期にできる「空間認識力」が向上する方法を3つ紹介します。
パズル・ブロック遊び
パズルやブロック遊びを通じて、形や大きさ、傾きなどを見分ける力を養います。
鉛筆を持てるようになる前から遊びを通じて空間認識力を育めます。
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見本と同じように作る力はひらがなを書くときに活かされるよ。
マス目に文字を書く
幼児期の書き方ドリルではマス目がついています。
マス目のあるドリルはひらがなをバランスよく書く手助けになります。
なぞり書き
なぞり書きは手本があるので、ひらがなの正しいバランスを養うのに向いています。
モールで文字作り
100円均一で売っているモールを使って文字を作ります。
はじめはお子さん一人で作るのは難しいので、ご両親がお手本を作ってあげる方がいいですね。
スキル③運筆力
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「運筆力」とは?
運筆力は、文字を書くための鉛筆の操作能力のことを指します。
具体的には、筆圧や速度、方向性などの要素が含まれます。
「運筆力」がひらがなを書く上で重要な理由とは?
ひらがなは曲線的な形状が多く、正確な鉛筆の操作や筆圧が必要とされます。
運筆力があることで、正確で美しいひらがなを書くことができます。
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運筆力が大切なスキルなのは何となくわかるね。
「運筆力」を育む方法
運筆力は、指先の巧緻性(こうちせい)と関係しています。
なので、指先の細かいコントロールを向上させる練習と、実際に筆記具を使った練習に分けられます。
この記事では筆記具を使った運筆力向上の方法を4つ紹介します。
塗り絵
塗り絵は自分でまだ形やひらがなを書けない段階でも、色を塗るだけで絵を完成させられるので満足感が得られます。
線からはみ出さずに塗るには細かいコントロールが必要です。
また、塗りつぶす時に色鉛筆を何往復もさせる必要があるため、鉛筆の基本的な動きの練習になりますよ。
線引き
まっすぐな線や曲線など、線を引く練習を行うことで、手首や指の運筆力を養うことができます。紙面上に点線を引いたり、紙面を追って曲線を描いたりすることが効果的です。
迷路
迷路は、鉛筆を持った手を紙につけずに浮かせた状態で行う子が多いため、実際に文字を書くときとは少し異なる動作になります。
それでも運筆力の向上には効果的で、子どもが大好きなのでたくさんやりましょう。
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迷路は無料でダウンロードできるサイトもあるよ。
なぞり書き
なぞり書きは薄く書かれたひらがなを「なぞる」練習です。
文字を書くのに必要な実践的な運筆力を高められます。
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市販のドリルなどを準備する必要があるよ。
まとめ
幼児期の子どもがひらがなを書けるようになるためのスキル
- 文字イメージの記憶
- 空間認識力
- 運筆力
の3つを解説しました。
幼児期にこれらの力を育むことが、「ひらがなを書く力」の基礎になります。
子どもの発達に合わせた方法で取り組んでいくことが、子どもの読み書き力や学習能力を高めるために重要です。
ただし、子どもの成長には個人差がありますので、無理のないように練習を進めることが大切。
また、継続的に練習をすることも重要です。
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