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くろねこ
【言語聴覚士】
総合病院で働く言語聴覚士(小児ST)。臨床経験15年。「ことばの発達」が専門ですが、身辺自立・運動発達の知識もあります。「幼児ことばの教室」「通級指導教室」の先生を対象とした研修で講師もしています。

「幼児ことばの教室」「通級指導教室」の先生を対象とした研修で講師もしています。

ポピー「あおどり」を徹底レビュー:新デジタルコンテンツも含めて紹介

2023年4月から「幼児ポピー」は、デジタルコンテンツが増えて新しくなりました。

こんな人にオススメ!
この記事を読んでもらいたい人
  • 幼児ポピー「あおどり」を知らない方
  • 幼児ポピー「あおどり」を始めようか迷っている方
  • 年長さんのお子さんをお持ちで通信教材に興味のある方

ポピーの「あおどり」という通信教材があります。

ポピーは、幼児教材を検討する方が必ず候補に挙げる教材です。

しかし「こどもちゃれんじ」よりも使っている人は少ないです。

受講費が安いので、内容も「それなり」と思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、この幼児ポピー「あおどり」の特徴とメリットを理解すると、幼児ポピーを使わない手はありません。

ポイント
「あおどり」を効果的に使えれば、最もリーズナブルにお子さんの力を育むことができます。

ということで、この記事では何となく知っている「あおどり」を幼児教材に詳しくない方にもわかりやすく、具体的な教材写真をたくさん提示して説明します。

この記事を書いた「くろねこ」です。
私は言語聴覚士として、総合病院のリハビリテーション部門に所属し、お子さんの発達を支援する仕事をしています。
専門は幼児期の言語発達。身辺自立や運動発達についても知識があります。
その知識と経験をもとに、〈あおどり〉をレビューします。

〈あおどり〉に興味がある方はぜひお読みください!

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目次

幼児ポピー〈あおどり〉とは?内容をサクッと紹介!

教材思考力めばえ「わぁくん」(紙教材)
もじ・かず・ことば「ドリるん」(紙教材)
特別教材(紙orデジタル)
まなびのトビラ(デジタル)
対象年齢5~6歳(年長さん)
教材難易度易しい
受講費1,425円/月(12カ月一括払い)
1,500円/月(毎月払い)
運営会社新学社
強み・特徴大手通信教材で一番安い
50年のノウハウ
「できることより、すきになること」
スマホ・タブレットで学ぶデジタルコンテンツ

幼児ポピー「あおどり」は、新学社が提供する5~6歳(年長さん)向けの幼児教育の教材です。

一番の特徴は何といっても受講費の安さ。

また、紙での学習とデジタルでの学習を組み合わせて、自ら学ぶ子を育てる教材です。

「あおどり」の5つの教材

「あおどり」の教材

「あおどり」は、以下のつの教材で構成されています。

幼児ポピー「あおどり」の5つの教材
  • 思考力めばえ「わぁくん」
  • もじ・かず・こどば「ドリるん」
  • 特別教材(付録)
  • デジタル教材「まなびのトビラ」
  • 英語教材「にこにこえいご」

思考力めばえ「わぁくん」

思考力めばえ「わぁくん」

「わぁくん」は絵本、運動、迷路といった内容で構成されている34ページのワーク教材です。

もじ・かず・ことば「ドリるん」

もじ・かず・ことば「ドリるん」

「ドリるん」はひらがなの読み書き・数を学ぶ教材です。

基本的に、机で鉛筆を持って取り組む教材です。

特別教材

「あおどり」の特別教材:すごろく

「わぁくん」や「ドリるん」の内容に関連した教材です。

スマホ・タブレットを使ったデジタル教材のこともあり、ゲームを通じて楽しく学べます。

デジタル教材「まなびのトビラ」

2023年4月から開始された新しいコンテンツです。

紙教材の内容をさらに深めるコンテンツです。

英語教材「にこにこえいご」

英語教材「にこにこえいご」

「あおどり」には少しだけ英語教材があります。

メインキャラクターは3キャラ

幼児ポピーのメインキャラクター

メインキャラクターは女の子の「りず」、クマの「ぽるん」、ロボットの「がっちゃ」の3キャラ。

他にも、お子さんの好きな「かわいい」イラストがたくさん使われています。

ボリュームは「こどもちゃれんじ」と同等

2023年4月からデジタル教材が大幅に増えたことにより、教材ボリュームは「こどもちゃれんじ」と同じくらいになりました。

ワーク教材のページ数は同じ

幼児ポピー「あおどり」のワーク教材は「わぁくん」34ページ、「ドリるん」42ページの合計76ページ

一方、こどもちゃれんじのワーク教材、「キッズワーク」18ページ、「パワーアップブック」18ページ、絵本40ページの合計76ページ

ページ数は同じですが、「こどもちゃれんじ」の方が絵本のページ数が多い印象です。

「こどもちゃれんじ」では「しまじろうクラブ」というアプリのデジタルコンテンツがありましたが、2023年度からポピーにもデジタルコンテンツが追加。

教材のボリュームはぼぼ同じになりました。

英語教材はおまけ程度

英語は「にこにこえいご」という紙が付録としてつきます。

QRコードを読み取ることでポピーのキャラクターが登場するアニメーションで学べます。

しかし、内容はおまけ程度で少ないです。

ワーク教材の紙質は高い

「あおどり」で使用されているワークの紙質はかなり高いです。

一般的な絵本と同等と思って良いです。

こどもちゃれんじの「わら半紙」感のあるワークと比べると、違いは一目瞭然です。

リーズナブルな受講費

幼児ポピー「あおどり」の受講費は他の大手通信教材の中では一番安いです。

幼児ポピー「あおどり」の受講費は以下の通り。

1年分一括払いの場合17,100円
(1,425円/月)
毎月払いの場合1,500円/月

幼児ポピーは、2022年度のイード・アワードで最優秀賞を受賞しています。

部門賞の「学費満足度の高い通信教育」では8年連続で受賞しています。

他の大手通信教育メーカーと合わせて受講料をまとめてみました。

教材メーカー受講費(1年分を一括で払う場合)
幼児ポピー(あおどり)17,100円
こどもちゃれんじ(年長コース)32,760円
こどもちゃれんじ(年長タブレットコース)38,760円
Z会幼児コース(年長)30,600円
すまいるぜみ39,336円

1年分で比べると大きな差があります。

くろねこ

受講費の安さは「続けやすさ」にも関係するよ。

教材難易度は易しい

幼児ポピー「あおどり」の教材難易度は「易しい」です。

「こどもちゃれんじ」と比べてみましょう。

どちらも年長さんコースの9月号の「数」に関する教材です。

「あおどり」9月号の数を学ぶページ

数を数えて数字を書く内容です。

「こどもちゃれんじ」9月号の数を学ぶページ

こどもちゃれんじでは、同じ時期に数の合成(足し算)まで行います。

易しい問題のメリット

子どもにとって簡単な内容を行うことはメリットになることがあります。

その例を以下に3つ紹介します。

学びの楽しさを経験することが重要

幼児期は、学ぶことに対して好奇心や興味持ち、楽しみながら学ぶことができる時期です。

「できる」経験が学びに対してポジティブなイメージを持つことができます。

多くの成功体験が自信を育む

子どもにとって最も大切なことの1つ「自己肯定感」。

自己肯定感のためには多くの成功体験が必要です。

逆に、難しい学習内容では子どもは挫折感を味わい、学習への興味を失うことがあります。

できるようになってから理解する

大人の学習は理解してからできるようになりますが、幼児期は「できるようになってから理解する」という特徴があります。

その理由は、難しい言葉や抽象的な概念を理解する能力がまだ十分に育っていないからです。

何度も「できる問題」を繰り返すことで問題のパターンを身につけ、最終的に理解するという過程をとります。

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あおどり「わぁくん」をレビュー

わあくん

幼児ポピー「あおどり」には2冊のワークがあります。

オールカラーのA4サイズで、34ページ。

学校教育において重視されている「思考力」を中心に、総合的な力を伸ばす内容になっています。

読み書き・数以外の内容といってよいでしょう。

具体的には以下のような内容です。

「わぁくん」の内容
  • 知識を増やす
  • 間違い探し
  • 迷路
  • 絵本
  • 運動
  • 指先の巧緻性
くろねこ

非言語課題だね!

以下に紹介するので、お子さんに合っているかの参考にしてください!

知識を増やす

図鑑のような内容で、いつも「わぁくん」のはじめのページにあります。

年長さんという年齢が考慮された内容になっていますよ。

「わぁくん」の知識を増やすことが目的のページ

間違い探し

「わぁくん」の間違い探し

子どもが大好きな間違い探し。

細部に注意を向ける注意力を高めますよ。

迷路

「わぁくん」の迷路

迷路も子どもは大好きですね。

難易度は上の通り。

視線を動かす力を育みます。

くろねこ

文章を読むときに必要な力だね。

絵本

「わぁくん」の絵本

10ページほどの絵本。

ひらがなとカタカナで書かれています。

カタカナにはルビが振ってあるので、「ひらがな」が読めれば1人で読める内容です。」

くろねこ

QRコードを使えば読み上げのサポートもあるよ。

運動

「わぁくん」の運動

楽しく遊びながらできる運動が紹介されています。

QRコードを読み込むことで動画で動きを確認することができます。

指先の巧緻性

鉛筆や箸の正しい持ち方が紹介されています。

月によっては「しゃもじ」の持ち方や「お玉」の使い方の紹介もあります。

あおどり「ドリるん」をレビュー

ドリるん

幼児ポピー「あおどり」のもう1つのワーク教材「ドリるん」。

オールカラーのA4サイズで、42ページ。

就学に向けて身につけておきたい「もじ・かず・ことば」の基礎を学習する内容です。

遊びの要素が多いのが特徴。

内容は以下の4つに分かれています。

「ドリるん」の内容
  • わくわく
  • もじ
  • かず
  • ことば

わくわく

「ドリるん」のわくわく

「わくわく」は毎月「ドリるん」のはじめのページに用意されています。

内容はシール貼りや迷路など。

学習の導入課題です。「ドリるん」は机の上で鉛筆を持って行う内容が多いです。

こういった、お子さんにとって取りかかりやすい問題をはじめに行うことは学習習慣を身につける上でも大切ですよ。

もじ

内容は、ひらがな・カタカナの読み書きです。

読み書きを反復練習で身につけるというよりも、楽しみながら「少し練習する」という内容になっています。

どのページもイラストがメインになっています。

イラストメインで書く場所は少ない

問題自体に工夫がされていて、考えながら取り組む必要があるものも多いです。

問題に工夫がある

かず

数の問題は、数えるだけでなく「数字」とのマッチングの練習もします。

12月までに10までの数を学ぶので、難易度としては易しいですね。

「ドリるん」数を学ぶページ

ことば

内容は、「か」のつく言葉を思い出したり、言葉を見つけたり、擬音語を学んだり。

表現力や言葉を想起する力を育む内容になっています。

「か」のつく言葉探し
「ドリるん」擬音語を学ぶページ

特別教材をレビュー

特別教材は、ワーク教材の「わぁくん」「ドリるん」に関連した内容のものです。

スマホやタブレットの月もあり、ゲームを通して楽しく文字・数の学習に取り組めます。

特別教材:50音表

こちらはお風呂で使える50音表。

特別教材:すごろく

止まったマス目によって、お金(模擬)をもらえたり、払ったり。

ミニ人生ゲームのようなすごろくです。

くろねこ

お金の使い方の練習になるよ。

「にこにこえいご」をレビュー

にこにこえいごの中身

「にこにこえいご」は、幼児ポピーのキャラクター「りず」「ぽるん」「がっちゃ」が登場するアニメーションで、小学校から始まる英語学習の準備が楽しくできるコンテンツです。

コンテンツ内容

内容はかなり少なめ。

学ぶ内容が紙1枚にまとめられ、QRコードを読み込むことでアニメーションを見られるといった内容です。

デジタル教材「まなびのトビラ」をレビュー

「まなびのトビラ」は紙教材の学びをさらに広げる内容で、スマホ・タブレットを使います。

具体的な内容は以下の通り。

Webクイズは年6回、その他は毎月だよ
「まなびのトビラ」の内容
  • 学習アプリ
  • ポピっこクイズ
  • 運動あそび動画
  • お話読み聞かせ
  • にこにこえいご
  • ダウンロードプリント

学習アプリ

まなびのトビラ:がっちゃのぼうけん

指先のコントロール「調整力」を鍛えるゲームとのこと。

単なるゲームのような気がしないでもありません…

ポピっこクイズ

まなびのトビラ:ポピっこクイズ

「わぁくん」の内容に連動したクイズです。

「わぁくん」に書かれていない内容も出てくるので少し難しいです。

くろねこ

クイズを解いて動物博士になろう!

運動あそび動画

まなびのトビラ:運動あそび動画

こちらも「わぁくん」で紹介されている運動あそびと連動しています。

「わぁくん」の運動あそびのページ

テキストではわかりにく内容も動画でみると具体的でわかりやすいです。

お話読み聞かせ

読み上げ中のスマホの画面

「わぁくん」で紹介されているお話(絵本)の読み上げです。

※映像は変わりません

にこにこえいご

出てくるのは幼児ポピーのメインキャラクター「りず」「ぽるん」「がっちゃ」の3人。

英語の内容がわからなくても、キャラクターの表情や動きで内容は理解できるようになっています。

ダウンロードプリント

ダウンロードプリント

デジタルコンテンツの中で1番よいと思ったのはこのコンテンツです。

教材が少ないと思った時に自宅でプリントアウトできる教材です。

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メリット:実際に受講してよいと思ったこと

実際に受講してよいと感じたことは以下の4つです。

  • 各ページに関わり方のポイントが書かれている
  • イラストが子どもウケする
  • 保護者用の冊子
  • エデュトイがないのでコンパクトに収納できる

それぞれ解説します。

各ページに関わり方のポイントが書かれている

ほぼすべてのページに関わり方やヒントの出し方が記載されています。

くろねこ

上手にお子さんの力を引き出すポイントだよ。

イラストが子どもウケする

かわいいイラスト

メインキャラ以外もイラストはかわいらしく、子どもウケします。

保護者用の冊子

保護者向け冊子「ほほえみお母さん&お父さん

毎月保護者向けの冊子が同封されています。

お子さんのほっこりエピソード、子育てに関するQ&Aがあります。

子育てQ&A

特に「子育てQ&A」は専門家によるアドバイスなので信頼性が高く、有益です。

エデュトイがないのでコンパクトに収納できる

エデュトイがいらない方に限った場合ですが、教材は紙ベースでデジタル教材も形がないものなので収納が小さくて済みます。

1年分でも20cmほどの本棚の幅があれば保管できます。

くろねこ

お子さんの成長を確認するためにも教材は保管しておくのがオススメ!

デメリット:実際に受講してわかった注意点

難易度が「易しい」ための注意点が2つあります。

すぐに終わってしまう

お子さんによってはすぐに終わってしまうでしょう。

年長さんといえば就学に向けて机に向かう学習習慣を身につけたい時期。

毎日コツコツやるには足りない場合もあります。

効果を感じられない可能性

易しい問題で100点をとることは、お子さんに自信をつけて自己肯定感を高める上では大変有効です。

一方、ポピーの「あおどり」を始めたことで、お子さんがどんな成長をしたかわかりにくい可能性があります。

まとめ

幼児ポピー「あおどり」は内容が充実していながら、価格も手頃であることが魅力です。

実際に受講してみると、工夫が多くされた内容で楽しく学ぶことができます。

さらに、2023年度から大幅に増えたデジタルコンテンツも今の時代に合ったコンテンツ。

総合的に見て、「あおどり」はコストパフォーマンスが高く、効果的な学習が期待できます。

お子さんに合っているようなら、受講してみてください。

また、実際に教材の内容を手元で確認したい場合は無料のお試し教材もありますので、資料請求してみてはどうでしょうか。

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